代表メッセージMessage from President

代表取締役 山本 幸司

トロンを世の中に普及させ、
一人でも多くの人を病気の苦しみから解放したい

私は長い間、がんと共存しながら生きています

私は、遺伝性の甲状腺髄様がんを20代で発症し、22歳と25歳で手術を受けました。何度手術をしても再発するがんに『苦しい思いをして手術をしても意味があるのだろうか?』と思うようになり、自分なりに調べ身体のケアを中心にし、以降手術は止めました。もちろん再発した腫瘍は少しずつ大きくなっていき、体調も悪くなってきました。
そんな時、平成12年に偶然トロンと出会いました。当時私はがんの他に脈圧が狭くなる問題もありましたが、ほんの数回の入浴で驚くようなトロンの効果を感じることができました。しかしその施設は閉店してしまいました。平成20年に縁あって花巻トロンを購入することができ、東京から花巻に毎月10日間通いました。当時CEA値が5,000ng/ml(正常値は5ng/ml以下)になっていたので医師に手術の相談をしてみました。医師は「CEA値が5,000ng/mlあっても動けるのだから、このままで良いのではないか?手術をするリスクの方が高い」と手術を拒否されました。3人の医師に相談しましたが答えは全て同じでした。数値をみれば、生きていること自体が不思議な事だと医師は思っていたのかもしれません。当時私は、トロン入浴以外特にやっていたことはありませんので、医師の言うCEA値が5,000ng/mlあってもこうして生きているのはトロンのおかげなのだなと改めてトロンの力に気づかされました。

平成23年東日本大震災の影響で花巻に行けず、急速にがんの状態が悪くなっていき8月の定期検査では腫瘍マーカーのCEA値が9,000ng/mlまで上昇していました。大きくなった腫瘍は、心臓に血液を送る冠静脈を圧迫しており、いつ死んでもおかしくないと言われてしまいました。一か八かの手術を受けてくれる医師をなんとか探し出し、遺書を書き、覚悟を決めて手術を受けました。7時間におよぶ手術は成功しましたが、翌朝呼吸が止まってしまい2週間人工呼吸器をつけ、2ヶ月間の入院生活となりました。
退院後、リハビリはもちろんトロンと食事療法などに取り組んでいます。現在CEA値は220ng/ml(正常値は5ng/ml以下)まで下がっています。
入院時、意識不明の中で唯一記憶に残っていることがあります。それは、当時11歳のA君の言葉です。A君は、私の夢の中で「山本さんはトロンをこの世にまだ残していないじゃないですが。僕と約束したじゃないですか。」と言ったのです。

エビデンス

弊社代表取締役山本幸司の検査詳細情報(CEA・カルシトニン検査)

弊社代表取締役・山本の検査詳細データを、腫瘍マーカーである「CEA」、「カルシトニン」の用語説明をまじえながら、それらのマーカーを通して見ていきます。またCTスキャン画像もあわせて掲載します。

山本幸司最新検査データ

CEA値の変遷折線グラフと検査データ

【 高輪メディアクリニックのカルテより 】
弊社代表取締役・山本 CEA値の変遷折線グラフ
【 千葉西総合病院 循環器科のカルテより 】

カルシトニン値の変遷折線グラフと検査データ

弊社代表取締役・山本 カルシトニン値の変遷折線グラフ

弊社代表取締役・山本のカルシトニン値は2009年4月以降は上昇し、引き続き正常値をはるかに超えています。 しかし弊社代表取締役・山本は、定期的にメディカルスパ花巻トロンに入浴していることで、現在もがんと共存し、入院することもなく、元気に経営の第一線で活躍しております。

CEA値の変遷折線グラフと検査データ

【 高輪メディアクリニックのカルテより 】
【 カルシトニン検査データ 】

CTスキャン検査データ

CEA (『腫瘍マーカーハンドブック』石井勝/著 株式会社医薬ジャーナル社より引用)

1. 概要

Carcinoembryonic antigen(CEA)は分子量約18万の糖を50~60%含む糖蛋白質で、Goldらが1965年に報告して以来、様々ながんでの有用性が認められ臨床に広く用いられている腫瘍マーカーである。 その後、免疫学的に交差反応性を示す関連抗原が数多く存在することが明らかになった。したがって、様々なキットが市販されているが、キット間で認識する抗原のエピトープも異なり数値の違いが認められる。

2. 基準値またはカットオフ値

健常人の血清CEA値は、5ng/ml以下である。しかし、キットによって カットオフ値※が異なる。CEAの日内変動はないために、採血時間には制限はなく、また溶血による影響もない。

▼ (表) 血清CEA陽性率の高いがんと偽陽性率の高い良性疾患
陽性率の高いがん
陽性率(%)
偽陽性率の高い疾患
陽性率(%)
大腸がん
30~70
肝硬変
10~20
膵がん
50~60
閉塞性黄疸
約10%
胆道がん
40~60
潰瘍性大腸炎
約10%
肺がん
30~60
糖尿病
約10%
胃がん
30~50
3. 臨床的特徴と検査目的

CEAは大腸がんの80%以上で産生が認められているものの、がんが粘着内に限局する時には、95%以上の患者で正常値を呈する。また、大腸がん以外に悪性腫瘍では、甲状腺髄様がん、胃がん、肺がん、乳がん、胆道がん、膵がん、腎細胞がん。子宮内膜がん、卵巣がんなどがあるが、甲状腺髄様がん以外での陽性率は大腸がんより低い。
血清以外でも腹水、胸水、心嚢液などからも血清と同じくキットにて測定可能である。血清値の2倍以上高値である場合、がんの存在を強く示唆するため、細胞診を補う目的のために用いられる。
CEAは、がんの早期診断は難しいが、がん患者で術前のCEA値が正常であっても再発時には陽性となることが多いため、術後のフォローアップには重要となる。化学療法においては、CEA陽性の場合2~4週ごとに反復検査し、数値の変化より治療効果を推定することができる。がんの診断がついていないCEA陽性例の場合、消化管の検査、胸部x線検査などでがんの有無を調べる。比較的見落とされやすい部位は女性の乳がん、婦人科疾患、甲状腺髄様がんである。

4. 留意すべき事項

良性疾患で血清CEAが上昇するものは、肺炎、気管支炎、結核、潰瘍性大腸炎、慢性肝炎、慢性膵炎、胆石症、糖尿病、腎不全、ヘビースモーカー等がある。 したがって、これらの鑑別には注意を要する。進行がんの手術、放射線療法、化学療法を行った後に一過性に血清 CEAの増加が認められるが、治療操作において多量のCEAが血中に放出されたために起こる現象で腫瘍(壊死)効果といわれている。このため、治療効果の判定には2週間以後の血清が望ましい。

(山口研成・石井勝)